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冷えや肩こり、疲れやすさ、肌荒れ…これらの不調の原因が「血流の滞り」にあることをご存知ですか?
現代人はストレスや運動不足、冷暖房の影響などで血流が悪くなりがちです。
そんな血流不良にアプローチできる方法として、いま注目されているのが「漢方」。
自然のちからを借りて、体の内側からめぐりを整える漢方の智慧には、健やかな毎日を支えるヒントが満載です。
この記事では、「血流」と「漢方」に注目し、血のめぐりを良くする方法をやさしく解説します。
血流が悪くなる原因と影響とは?
血液は酸素や栄養を全身に届け、老廃物を回収する大切な役割を担っています。
しかし現代社会では、運動不足・ストレス・冷え・不規則な生活などが重なり、血液の流れが滞りがちです。
血流が悪くなると、手足の冷えやむくみ、肩こり、生理不順、肌荒れ、慢性的な疲労感など、さまざまな不調が現れます。
特に女性は「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血の滞りの状態に陥りやすく、放っておくと不妊や更年期症状、メンタルの乱れにつながることも。
健康的な毎日を送るには、血流をスムーズに保つことが非常に重要です。
血流を促す漢方の基本「気・血・水」の考え方
漢方では、体のバランスを「気(エネルギー)・血(栄養)・水(体液)」の3要素で捉えます。
この中でも「血」は、体を潤し、心身の健康を保つ基本。血が不足したり、うまく流れなかったりする状態を「血虚」「瘀血」と呼びます。
血虚は貧血のような状態で、顔色が青白い・ふらつく・抜け毛が増えるなどの症状が。
一方、瘀血では月経痛やしこり、クマ、肌のくすみなどが見られます。
漢方ではこれらの状態に応じて、血を補い、巡らせる薬草や処方を選びます。
代表的なのが、当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・川芎(せんきゅう)・牡丹皮(ぼたんぴ)などです。
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血流を改善する代表的な漢方処方
血のめぐりを良くする代表的な処方には、以下のようなものがあります。
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当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性でむくみやすい女性に人気。血を補いながら水分代謝も促進します。 -
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
瘀血体質の改善に。生理痛・肌荒れ・肩こりなどに用いられます。 -
加味逍遥散(かみしょうようさん)
更年期のイライラや不眠、血流不良に伴う不定愁訴に使われる万能薬。
これらの処方は体質や症状に合わせて選ぶことが大切。
自己判断ではなく、漢方薬局や専門家への相談をおすすめします。
血流改善を助ける食養生と生活習慣
漢方の効果をより高めるには、日々の生活習慣を見直すことも重要です。
血を巡らせる食材としては、黒きくらげ、ほうれん草、にんじん、レバー、黒ごまなどが効果的です。
また、生姜やシナモン、紅花など、身体を温めて血流を促す食材も積極的に取り入れましょう。
さらに、以下の習慣も取り入れてみてください。
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軽いストレッチやウォーキングなどの運動
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ぬるめのお風呂での入浴習慣
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十分な睡眠とストレスケア
身体がぽかぽかと温まり、巡りが整う感覚をぜひ体感してみてください。
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